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NASSynologyQNAP写真バックアップクラウドストレージ

個人向け2ベイNASは元が取れる?iCloud課金との損益分岐点で選ぶ写真バックアップ

この記事のポイント

  • iCloud+ 2TBは2026年7月の値上げで月1,800円=年21,600円。NAS総額(本体+HDD2台)は約6〜8万円なので、回収は3〜4年が目安
  • 3年以内に買い替える前提ならクラウドの方が安い。NASが有利になるのは「5年以上使う」「2TBを超える」ケース
  • RAID1はバックアップではない(誤削除・ランサムウェアは両ディスクに伝播)。NAS単体運用は"バックアップ済み"にならない

個人向け2ベイNASが「元を取れる」かどうかは、使う年数で答えが変わります。iCloud+ 2TBは2026年7月の値上げで月1,800円=年21,600円。対して2ベイNASの総額は本体+HDD2台で概ね6〜8万円なので、回収の目安は3〜4年です。

つまり3年以内に環境を変える想定ならクラウドの方が安く、5年以上使う・容量が2TBを超えて増え続けるならNASが有利になります。結論として、写真の自動バックアップが主目的で価格を抑えるならSynology DS223j(実売約3.6万円)、長く使い機能も欲しいならDS224+(本体5万〜5.5万円)、本体価格を最優先するならQNAP TS-233(最安32,010円)が候補です。以下、総額の内訳と「RAID1の誤解」まで含めて具体的に見ていきます。

※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。価格・スペックは2026年7月23日時点の情報です。


クラウド課金とNASの損益分岐点を計算する

NAS導入の判断でもっとも多い失敗が、本体価格だけを見て「3万円ならクラウドより安い」と考えてしまうことです。NASはディスクが別売りなので、実際に必要なのは本体+HDD2台の総額です。

年間コストを並べると次のようになります。

項目

初期費用

年間コスト

iCloud+ 2TB(2026年7月改定後)

0円

21,600円(月1,800円)

NAS: QNAP TS-233+4TB×2

約84,800円

電気代のみ

NAS: Synology DS223j+4TB×2

約88,800円

電気代のみ

NAS: Synology DS224++4TB×2

約102,800円〜

電気代のみ

※HDDはWD Red Plus 4TB(約26,390円)×2台で試算。HDD価格は値動きが大きく、過去には同シリーズが月次で10%以上下落した例もあるため、総額はタイミングで数千〜1万円単位で変わります。

単純に割ると、TS-233構成(約84,800円)÷ 年21,600円 = 約3.9年が損益分岐点です。DS223j構成なら約4.1年、DS224+構成なら約4.8年。「4年以上使うつもりがあるか」が最初の判断軸になります。

ただしこれは2TBのクラウドプランと比較した場合です。NASは4TB×2でRAID1なら実効4TBなので、容量あたりで見ればNASの方が早く逆転します。クラウドで2TBを超えて上位プランに移る予定があるなら、分岐点はさらに前倒しになります。

iCloud+ 2TBとの損益分岐点(構成別)

TS-233構成

約3.9年

DS223j構成

約4.1年

DS224+構成

約4.8年

本文試算(価格.com調べの本体価格・HDD価格、2026年7月23日時点)に基づく

逆に言えば、3年以内に手放す・容量が2TB以内で頭打ち・電源を入れっぱなしにできないのいずれかに当てはまるなら、クラウド課金を続けた方が合理的です。NASは「安くなるから」ではなく「4年以上使う前提で、容量と手元管理が要るから」選ぶ機器です。


主要3モデルを横断比較(CPU・メモリ・価格)

初めての2ベイNASで候補になりやすい3モデルを、実用差が出る項目でまとめました。価格は2026年7月23日時点の情報です。

モデル

CPU

メモリ

LAN

本体価格(税込)

QNAP TS-233

ARM 4コア Cortex-A55 2.0GHz

2GB(固定)

1GbE×1

32,010円〜

Synology DS223j

エントリー向け(Jシリーズ)

標準搭載

1GbE×1

実売約36,000円

Synology DS224+

クアッドコア

2GB(増設可・8GB/16GB実績あり)

1GbE×2

約50,000〜55,000円

読み取れる差は3点です。①メモリ増設の可否——TS-233とDS223jは実質固定、DS224+は増設できるため、写真の自動タグ付けや複数人の同時アクセスで詰まりにくくなります。②LANポート数——DS224+のみ2ポートで、冗長化や帯域確保ができます。③CPU系統——TS-233はARM系、DS224+はx86系のため、動かせるアプリの幅と処理速度に差が出ます。

「写真を自動で吸い上げて保管する」だけならTS-233やDS223jで十分ですが、後から用途が広がる可能性があるならDS224+の増設余地が効いてきます


価格を最優先するなら:QNAP TS-233

本体32,010円と3モデル中もっとも安く、2ベイNASの入口として現実的な選択肢です。ARM 4コア Cortex-A55(2.0GHz)にメモリ2GB、USB3.2 Gen1を備え、写真・書類の保管という基本用途は問題なくこなせます。

  • 向いている人:初期費用を抑えたい、用途が写真と書類の保管に限定される人
  • 注意点:メモリ2GBが実質固定で、ARM系CPUのため負荷の高い処理には向きません。2022年3月発売と世代がやや古い点も踏まえて選んでください。
QNAP TS-233

参考価格¥32,010

※価格・在庫状況は各ストアの表示が最新です

メリット

  • 3モデル中もっとも安い本体32,010円
  • ARM 4コアCortex-A55・USB3.2 Gen1で基本用途は問題なくこなせる

デメリット

  • メモリ2GBが実質固定
  • ARM系CPUのため負荷の高い処理には不向き

スペック

CPUARM 4コア Cortex-A55 2.0GHz
メモリ2GB(固定)
LAN1GbE×1

写真の自動バックアップが主目的なら:Synology DS223j

Synologyの強みはアプリの完成度です。スマホの写真を自動でNASへ送るSynology Photosは、クラウドからの乗り換えでもっとも体感差が出る部分で、「iCloudをやめても運用が回るか」の鍵になります。DS223jはそのエントリーモデルで、実売3万円台と手が届きます。

  • 向いている人:スマホ写真の自動バックアップが主目的で、コストも抑えたい人
  • 注意点:Jシリーズはエントリー向けで、処理性能とメモリに余裕はありません。将来的に用途を広げるならDS224+の方が安全です。
Synology DS223j

参考価格¥36,000

※価格・在庫状況は各ストアの表示が最新です

メリット

  • 写真自動バックアップアプリSynology Photosの完成度が高い
  • 実売3万円台で導入しやすい

デメリット

  • エントリー向けJシリーズで処理性能・メモリに余裕がない

スペック

CPUエントリー向け(Jシリーズ)
メモリ標準搭載
LAN1GbE×1

長く使う・後から用途を広げるなら:Synology DS224+

クアッドコアCPUと増設可能なメモリ(8GB・16GBへの増設報告あり)、そして1GbE×2ポートを備えた上位機です。写真の自動分類、複数人での同時利用、将来的なアプリ追加まで見据えるならこちらが安心です。

  • 向いている人:5年以上使う前提の人、家族で共有する人、後から用途を広げたい人
  • 注意点:本体だけで5万〜5.5万円と、TS-233の約1.7倍。損益分岐点も約4.8年と後ろにずれます。HDD同梱セット(8TB×2で124,254円など)も流通していますが、総額は本体+HDD個別購入と比較してから決めてください。
Synology DS224+

参考価格¥50,000

※価格・在庫状況は各ストアの表示が最新です

メリット

  • メモリ増設可能(8GB/16GB実績あり)
  • 1GbE×2ポートで冗長化・帯域確保ができる
  • クアッドコアCPUで処理に余裕がある

デメリット

  • 本体だけで5万〜5.5万円とTS-233の約1.7倍
  • 損益分岐点も約4.8年と後ろにずれる

スペック

CPUクアッドコア
メモリ2GB(増設可・8GB/16GB実績あり)
LAN1GbE×2

条件別の早見表

こういう人

判断

具体候補

3年以内に環境を変えそう

NASは割高。クラウド継続

4年以上使う・2TBを超える

NASが有利

下記から選ぶ

初期費用を最優先

本体価格の安さ

QNAP TS-233(32,010円)

スマホ写真の自動保存が主目的

アプリの完成度

Synology DS223j

家族共有・5年以上・用途拡張あり

メモリ増設と2ポートLAN

Synology DS224+

ディスク故障で写真を失いたくない

2ベイ+RAID1

いずれも2ベイ対応


買う前に知っておきたい、正直なデメリット

⚠️ RAID1はバックアップではありません。 2台に同じ内容を書く仕組みなので、守れるのは「ディスクの物理故障」だけです。誤削除・ランサムウェア・本体故障・落雷・盗難・火災はいずれも両方のディスクに同時に及びます。NASを入れても、外付けHDDやクラウドへの二次バックアップは別途必要です。「NASにしたからバックアップ済み」という理解が、もっとも危険な誤解です。

  • 総額は本体価格の2〜3倍になる:NASはディスク別売りです。本体3万円でも、4TB×2を足せば8万円台になります。試算は必ず総額で行ってください。
  • HDD価格の変動が大きい:NAS向けHDDは月単位で1割前後動くことがあります。急がないなら値動きを見てから買う方が、総額で数千〜1万円変わります。
  • 24時間稼働の前提:写真の自動同期を活かすには電源を入れっぱなしにします。設置場所の電源・有線LAN・動作音(HDDのシーク音とファン)を許容できるか、事前に確認してください。
  • 初期設定の手間:ディスクの取り付け、RAID構成、アカウント作成、スマホアプリの設定と、クラウドの「サインインするだけ」に比べれば確実に手間がかかります。この手間を許容できるかが、価格以前の分かれ目です。
  • 業務データを扱うなら別の検討軸が要る:個人利用ではなく社内のデータをNASに集約する場合は、アクセス権限や社外サービスとの併用ルールも論点になります。生成AIを業務で使っている場合は生成AIの情報漏洩対策|中小企業がまず確認すべき設定と社内ルールも併せて確認してください。
  • 価格変動:ここに挙げた価格は2026年7月23日時点です。購入直前に商品ページで最新価格を確認してください。

まとめ

2ベイNASを買うべきかは、価格表ではなく使用年数と容量の見通しで決まります。

  1. まず現在のクラウド課金額(iCloud+ 2TBなら年21,600円)と使用容量を把握する
  2. NAS総額を「本体+HDD2台」で計算する(6〜8万円台が目安)
  3. 割り算して回収年数を出す(TS-233構成で約3.9年、DS224+構成で約4.8年)
  4. 4年以上使う見通しがあり、容量も増え続けるならNAS。そうでなければクラウド継続が合理的
  5. 導入する場合も、RAID1に頼らず二次バックアップを併せて用意する

「クラウド代がもったいない」という動機だけで飛びつくと、4年未満で手放して損をします。年数の見通しを先に決めてから、機種を選んでください。


※価格・スペックは2026年7月23日時点の情報です。購入前に必ず各商品ページで最新の価格・仕様をご確認ください。

※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

よくある質問

QNASはクラウドストレージより本当に安くなりますか?
A

使用年数次第です。iCloud+ 2TBは2026年7月の値上げで月1,800円、年21,600円かかります。一方2ベイNASは本体3.2〜5.5万円+HDD2台で、総額はおおむね6〜8万円程度。単純計算では3〜4年で回収する計算になります。3年以内に買い替える想定ならクラウドの方が安く、5年以上使う・2TBを超えて増え続ける場合はNASが有利になります。

QRAID1にしておけばバックアップは不要ですか?
A

不要にはなりません。RAID1は2台のディスクに同じ内容を書き込む仕組みで、守れるのは「ディスクの物理故障」だけです。誤って削除したファイル、ランサムウェアによる暗号化、NAS本体の故障や落雷、盗難・火災はいずれも両方のディスクに同時に影響します。NASを導入しても、外付けHDDやクラウドへの二次バックアップは別途必要と考えてください。

Q初めてのNASはSynologyとQNAPどちらがいいですか?
A

スマホ写真の自動バックアップが主目的なら、アプリの完成度が高いSynologyが無難です。エントリーのDS223jは実売3万円台、上位のDS224+は本体のみで5万〜5.5万円程度。QNAP TS-233は最安32,010円と本体価格を抑えられますが、ARM系CPUでメモリ2GB固定のため、写真の自動タグ付けなど負荷の高い機能では差が出ます。

Q2ベイと1ベイならどちらを選ぶべきですか?
A

ディスク故障で写真を失いたくないなら2ベイです。1ベイはディスクが1台なので、故障するとデータを失います。2ベイでRAID1を組めば片方が壊れても稼働を継続できます。ただし2台に同じ内容を書くため、4TB×2台でも使える容量は4TBになる点は理解しておいてください。

購入前チェックリスト

  • 現在のクラウド課金額(月額×12)と使用容量を把握したか
  • NASの総額を「本体+HDD2台」で計算したか(本体価格だけで判断していないか)
  • 何年使う想定かを決めたか(3年未満ならクラウドの方が安い可能性が高い)
  • RAID1だけで安心せず、別途バックアップ先(外付けHDD・クラウド)を用意する前提か確認したか
  • 設置場所の電源・有線LAN・24時間稼働の騒音を許容できるか確認したか
  • スマホ写真の自動同期アプリ(Synology Photos / QNAP QuMagie)で要件を満たせるか確認したか
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